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あなたにとって邪魔なもの


男と女がドア一枚を隔てて向かい合って立つ。

それほど厚いドアでもなく、互いの声は相手に通る。男は、上着を脱ぎなさいと言い、女はその言葉を聞いて軽く体に電流を走らせる。そしてはいと答える。

布ずれの音すら微かに聞こえそうな貧弱なドアを挟んで、女はゆっくりと指示を実行していく。下着は、外せと言われていないからそのままでいいのだろうか。露わになった両肩に感じる冷やりとした空気は、かえって体の内の熱さを意識させてくる。ブラジャーの肩紐が、不思議に強い圧力で肩の無防備を知らせてくる。薄っぺらいが透けてはいない、ドアの向こうにいる彼に、この姿は見られてはいない。

できたかと問われ、また「はい」と答える。いい子だねと優しい色を含んだ声音で包まれた直後、次は下だと命じられる。

喜びと少しの戸惑いと、さらに少しの屈辱感、そういうすべての気持ちの背景に、邪魔にならないくらいに見え隠れする悦び。脱ぐ前から外気が太腿に侵入してきたようで身震いしたくなる感覚。それがまた、彼女の真ん中を熱くさせていることに、自分自身も気がつく。

数秒の間で次々と訪れる感情の振れ幅に鼓動を速くしていると、聞こえたかと問う男の声が聞こえた。すぐにはっきり「はい」と答えようとして、意志だけが一人歩き、声に出せたのは消え入るような「はい」という言葉。

スカートを下し、下着姿になる。空気に触れる部分が広がり、中の熱さをますます意識する。脱ぎましたと報告したら、よく見えるよと返事がきた。見えているはずはないけれど、スカートを下した音は聞こえたに違いない。一枚のドア、こんなにも音を通すものなんだと妙なことに感心してしまう。

「そのまま足を広げて、両手を自分で後ろに組んで立ちなさい」

言われた通りにする。もう、声を聞くだけで体がぴくりと小さな反応を示している。洩らした吐息までは、さすがに聞こえていないだろうと思う。けれどきっと、洩らしているということはとっくに見抜かれている。

右手で左手首を握って、両足を肩幅に開いて立ちながら、ドア越しの視線を感じる。視線を感じるのか、視線を感じたいのか、頭の奥の方で欲が渦巻き状になる。目の前にはドア一枚。無機質なドア。下着姿で指示通りに立つ、自分の姿を見て欲しい、かもしれない。

気持ちは言葉にならないけれど、熱さは確実に浸透している。さきほど強く感じた肩紐の存在感、すでに湿っている部分を覆う下着の存在感、感じるほどにじれったさに似た気持ちが渦巻きの大きさを助長していく。キスをしそうでなかなかしない、ドラマの中の二人を見守る気持ち。

下着まで脱げと言われたらどんな気持ち、どんな感覚になるんだろうと、全身が想像したがっている。下着を脱いで、同じように立ち、ドアを開けた彼が近づいてきて、指を伸ばして、どうなるんだろう。

じれったさに似た、ではない。焦れているんだとどこかで認めて降伏したがっている。羞恥と常軌の防波堤が、渦巻きに侵食されそうになっている。下着の中は、まだこれだけで濡れてしまっているじゃないか。

「もう少し足を開いてみよう」

聞こえた声に安堵する自分がいる。どこまで開くのかわからずに、ただ素直に角度を広げる。体に絡みついている下着が不純で邪魔なようにすら感じる。全部を晒したいという欲望をほぼ全面的に受け入れる。息は荒くなる。洩らす吐息は聞こえなくても、溢れる喘ぎは届いていそうだ。

ドアも余計と貴女は思う。下着は窮屈で、距離はいらない。

「その通りだね」と彼は言う。

わかればいいとドアを開け、ブラとショーツにハサミを入れて、全部晒したあなたを指で貫く。

口も下も、彼の指を溺れさせようと濡れて包み込む。
泳いでいるのか溺れているのかわからない。
どちらがそうかもわからない。

不意にスパンキングされ、防波堤の決壊は加速。
解放される。


大きな声で叫ぶのは、気持ちがいいと体がわかる。





[ 2015/12/02 17:11 ] SM and Sex | TB(0) | CM(0)

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