仕事が終わり、事務所から外に出てみると、凍てつくように寒い。

12月も末だから仕方がない。
昨夜はわりと暖かかったので、その反動で余計に寒く感じる。
僕は、暑さよりも寒さが苦手だ。
身体も心も消極的な動きしかできなくなるし、ようするに眠りたくてたまらなくなる。
脳の中で、ある部分が勝手に居眠りをしているのか、思考がスムーズに流れていかない。
情報を吸収する力もガタ落ちだ。
ごく簡単な文章でも、細心の注意と集中力、根気がなければ読めなくなってくる。
活字が単語のまま通り過ぎていき、文の意味を掴みとれない。

ときおり、力いっぱい両腕を振ってみたくなる。
そうすることで、体内に少しでも熱が発生すれば儲けものだからか。
しかし、それで生じた僅かな熱気は、全身を隙なく圧迫してくる寒気の前に明らかに非力。
一人で折れた刀を持ち構えようとする僕に、万の軍勢が士気高らかに押し寄せてくるようなもので、あっという間に飲み込まれてしまう。とにかく寒さが苦手だ。

春はまだ先、冬の真打ちもこれからのご登場だろう。

誰かが僕のために、炎のように燃え、温めてくれればいいのにと身勝手に思わずにはいられない。

[ 2015/12/27 22:01 ] その他 | TB(0) | CM(0)

凍結されてました


昨日、ブログを更新しようとしたら、アカウントが凍結されているとの画面が表示され、管理画面はもちろん自分のブログすら表示できない状態になっていました。

まぁ一応アダルトジャンルのブログなので、何か知らないうちに規約に抵触していたのかと思いましたが、それにしても、特にここ1年くらいの更新で規約違反になるような記事はなかったと思い、どういうわけか調べてみると、同じような状況の人が続出していたらしい。どうやら、FC2側の不手際があったようです。

いまはこうして復旧しているようなので、たいした被害はなかったのですが、僕のブログを見に来てくれた人がいたら、「このアカウントは規約違反があったのでロックしてます」みたいなメッセージを読んだわけで、ちょいと恥ずかしいですね。どのみち、いまここに来ている人の数なんてたかが知れてますけど。

そんなこんなで、ブログを引っ越ししようかとも検討中。引っ越ししてまで、さらにブログを更新するのかという疑問も残るし、どうしようか。もともとはホームページのコンテンツのひとつとしてブログを更新していたようなものだし、ホームページ自体の公開を停止しているいまとなっては…。でも活字を打つ欲求は相変わらずあるんですよね。

検討しつつ、もしも引っ越しということになればここにも告知はしますので、今後ともよろしくお願いいたします。

[ 2015/12/10 15:27 ] その他 | TB(0) | CM(0)

あなたにとって邪魔なもの


男と女がドア一枚を隔てて向かい合って立つ。

それほど厚いドアでもなく、互いの声は相手に通る。男は、上着を脱ぎなさいと言い、女はその言葉を聞いて軽く体に電流を走らせる。そしてはいと答える。

布ずれの音すら微かに聞こえそうな貧弱なドアを挟んで、女はゆっくりと指示を実行していく。下着は、外せと言われていないからそのままでいいのだろうか。露わになった両肩に感じる冷やりとした空気は、かえって体の内の熱さを意識させてくる。ブラジャーの肩紐が、不思議に強い圧力で肩の無防備を知らせてくる。薄っぺらいが透けてはいない、ドアの向こうにいる彼に、この姿は見られてはいない。

できたかと問われ、また「はい」と答える。いい子だねと優しい色を含んだ声音で包まれた直後、次は下だと命じられる。

喜びと少しの戸惑いと、さらに少しの屈辱感、そういうすべての気持ちの背景に、邪魔にならないくらいに見え隠れする悦び。脱ぐ前から外気が太腿に侵入してきたようで身震いしたくなる感覚。それがまた、彼女の真ん中を熱くさせていることに、自分自身も気がつく。

数秒の間で次々と訪れる感情の振れ幅に鼓動を速くしていると、聞こえたかと問う男の声が聞こえた。すぐにはっきり「はい」と答えようとして、意志だけが一人歩き、声に出せたのは消え入るような「はい」という言葉。

スカートを下し、下着姿になる。空気に触れる部分が広がり、中の熱さをますます意識する。脱ぎましたと報告したら、よく見えるよと返事がきた。見えているはずはないけれど、スカートを下した音は聞こえたに違いない。一枚のドア、こんなにも音を通すものなんだと妙なことに感心してしまう。

「そのまま足を広げて、両手を自分で後ろに組んで立ちなさい」

言われた通りにする。もう、声を聞くだけで体がぴくりと小さな反応を示している。洩らした吐息までは、さすがに聞こえていないだろうと思う。けれどきっと、洩らしているということはとっくに見抜かれている。

右手で左手首を握って、両足を肩幅に開いて立ちながら、ドア越しの視線を感じる。視線を感じるのか、視線を感じたいのか、頭の奥の方で欲が渦巻き状になる。目の前にはドア一枚。無機質なドア。下着姿で指示通りに立つ、自分の姿を見て欲しい、かもしれない。

気持ちは言葉にならないけれど、熱さは確実に浸透している。さきほど強く感じた肩紐の存在感、すでに湿っている部分を覆う下着の存在感、感じるほどにじれったさに似た気持ちが渦巻きの大きさを助長していく。キスをしそうでなかなかしない、ドラマの中の二人を見守る気持ち。

下着まで脱げと言われたらどんな気持ち、どんな感覚になるんだろうと、全身が想像したがっている。下着を脱いで、同じように立ち、ドアを開けた彼が近づいてきて、指を伸ばして、どうなるんだろう。

じれったさに似た、ではない。焦れているんだとどこかで認めて降伏したがっている。羞恥と常軌の防波堤が、渦巻きに侵食されそうになっている。下着の中は、まだこれだけで濡れてしまっているじゃないか。

「もう少し足を開いてみよう」

聞こえた声に安堵する自分がいる。どこまで開くのかわからずに、ただ素直に角度を広げる。体に絡みついている下着が不純で邪魔なようにすら感じる。全部を晒したいという欲望をほぼ全面的に受け入れる。息は荒くなる。洩らす吐息は聞こえなくても、溢れる喘ぎは届いていそうだ。

ドアも余計と貴女は思う。下着は窮屈で、距離はいらない。

「その通りだね」と彼は言う。

わかればいいとドアを開け、ブラとショーツにハサミを入れて、全部晒したあなたを指で貫く。

口も下も、彼の指を溺れさせようと濡れて包み込む。
泳いでいるのか溺れているのかわからない。
どちらがそうかもわからない。

不意にスパンキングされ、防波堤の決壊は加速。
解放される。


大きな声で叫ぶのは、気持ちがいいと体がわかる。





[ 2015/12/02 17:11 ] SM and Sex | TB(0) | CM(0)